堀川建築設計室

CHIEKO HORIKAWA

東京を歩く 赤坂〜渋谷
2007年02月25日・26日

東京の街を、なるべく歩いてみることにしました
会社員時代、東京で働いていたのですが、
仕事で訪れることはあっても、電車移動で時間を短縮するあまり、
それぞれの街は地点であって、
それぞれが繋がっている感覚がありませんでした
今回、都心に宿泊して、

国立新美術館をはじめそれぞれを歩くことで
繋いでみたい思いにかられました



乃木坂トンネルから国立新美術館越しに
東京ミッドタウンタワーを望む



乃木坂トンネルから
六本木ヒルズタワーを望む

赤坂のホテルから三分坂を通って赤坂通りに入り、
乃木坂方面に進んでいきます
下を千代田線が通っている通りですが、それほど広くもなく、
熟年した通りの趣があります
スーパーAZUMAという生活観のあるところも見つけて、
こんな都心に住んでいる人がいることへの驚きと、
羨望の気持ちをいだきます
ほんとに普段着で(私の住む田舎と変わらない風情で
自転車にスーパーの袋を乗せています
(確かに人・車・工事が多いことは田舎とは断然違いますが・・・)
赤坂は繁華街であるだけでなく、住む場所であることも感じられる場面です

昔この界隈で現場を持っていたので、来たことはあるはずだし、
ビルの端々は記憶にあるります
やはり、赤坂・赤坂見附、一ツ木通り田町通り。千代田線等々
いろいろなものは私の中でばらばらだったようです

そんなことを思いながら、
乃木坂に近づいていくと、
左手にガラスカーテンウォールのビルが見えてきます
これが東京ミッドタウンの超高層ビル(東京で一番高いビル)
最初何のびるだか解らず、
でも、これだけの存在感はそこに何かあることを感じさせます

赤坂通りと立体交叉する外苑東通りに階段を上がります
    TOTOのギャラリー間が正面に見えます
そこを左折して少し行くと、左手が東京ミッドタウンです
コナミ、富士フィルム、リッツカールトンの看板見え、
超高層タワーと共にガラスカーテンウォールの圧倒的なボリュームです
確かフファサ―ドはSOMだったよね?・・・と思いつつ見上げる
まだ、仮囲いで全容ははわかりませんが、
オープンすれば話題をさらっていくのでしょう





青山通りhhstyale.com前テラス

プラダ・シャネル等
外苑東どおりを渡ってギャラ間横の通りを青山に向かって進みます
乃木坂トンネルの途中で写真をとりました
国立新美術館越しに東京ミッドタウンや、六本木ヒルズが見えます
3月30日に東京ミッドタウンが完成すると、
この三箇所は六本木の文化の顔として
話題をさらってゆくのでしょうね

と考えながら、トンネル横の通路を進んで行くと、
両側に青山墓地が見えてきます
この都心の一等地にこんな霊園があるんだ・・・
そこは、霊園ではあるけれど、
午前の明るい日差しの中で、明るく健康的な場所に見えます
日当たりの良い平板な土地だから、
あの世に行っても居心地満点とでも言いたげな風情です
ここをついの住処にしたい人が後を絶たないのは解る気がします

昔、渋谷駅から歩いて10分ほどのところにあるお寺の墓を
立体墓(立体駐車場ならぬ)にする計画がありました
幹線道路から少し入った場所で、
廻りはビルに囲まれて、日当たりも悪くこんなところに墓があるなんて・・・
と思ったものですが、
やはり、昔から近くに住む人たちにとっては欠かせない場所なのだと
納得したものです
結局十数年後の雑誌で、
そこの墓が立体になったのを見附感慨を覚えました
(設計は他社さんでしたが・・・)

 




青山墓地を抜けると、
根津美術館近くの交差点に出ました
ここで、見慣れた南青山の景色が繋がりました
コレッツィオーネ、ヨックモックと何度か音連れ蛸とのある風景です
前回東京に来たときは、
プラダビルを見に来たのですが、
思わぬところに、
カルティエはじめ、高級ブランドが入る店舗群があります

確か昨年の日経アーキテクチャーに掲載されていた・・・
お洒落な地域しかもプラだの隣ということもあってか、
かなり遊びのあるデザインです
(ここの屋上ワインバーは夜景がきれいとのこと)

南青山から表参道へ・・・
表参道ヒルズに近づく
同潤会アパートが一部残されていたんですね
(保存は難しいと聞いていたので保存計画は無くなっていたのかと思った)
表参道の欅並木に配慮した計画だけに、
これ見よがしの外観は無く、
内部に開いた商店街といった感じです

適度な天井高さ、適度な通路、
テナントは個性のある店舗内容のようです
適度な閉塞感
野菜を使った料理のお店はお昼近くには行列が出来ていました
宮下という洋食屋さんにはいり、
軽く食べたくてオープンサンドを頼んでみました
思った以上のボリューム感でした
フロアの従業員さんがたくさんいて親切
でも、出してくれた水は水道水で一寸がっかりでした








表参道ヒルズ階段
表参道ヒルズを出て、
キャットストリートへ・・・
hhstyle.comを覗いてみました
オランダ人女性のスツールや机が、
オランダ刺繍を使っているのに和風の雰囲気
座布団をスツールにした感じが新しい雰囲気を醸し出していました
パントンチェアの子供用が出来てたんですね

キャットストリートから明治通りへ出て、
渋谷方向へ少し歩くと、
PRIVATEという
カッシーナイクシーの新コンセプトショップがあります
私的空間を豊かにするショップということで、
カッシーナの家具に加えて、
雑貨が充実していて、
興味深く1階と地下1階フロアをゆっくり見ることができました
1階入り口附近はカフェになっているのですが、
お洒落でお金持ちそうな奥様ばかりがぎっしりと、
ランチしていました
何だか迫力ありましたね

前日、国立新美術館に行った足で、
青山界隈に行ってきました

青山のカッシーナを見た後青山通りを歩いていたら、
雑誌で見た隈研吾さんの店舗リニューアルを見つけました
hhstyle.comのカフェが入っているんだ・・・
通りを挟んだ寺院の竹のアプローチ
(これも隈研吾さん作)
とhhstyl.comのテラスの軸線が
通っていることを見つけて
(そういえば雑誌にも書いていたような気が・・・)
納得してしまいました

ベルコモンの角を曲がって
ワタリウムのブルーノタウト展
隈研吾さんが展示コーディネートされているそうです
ブルーノタウトの観察力の鋭さと
スケッチの豊かさを感じました
晩年の3年間を日本で過ごされたのですね・・・
ブルーノタウトの作品については、
あまり深い感動を覚えないのは意外でした
日本の美の繊細さを見る観察眼があるということは、
繊細な意識を持った人であったのだと思いました
著書を読んでみたいと思っています

夕方薄暗くなって表参道に向かって小道を歩いていると、
トンカツで有名なまい線の前を通りました
比較的空いていたので、
ここで夕食を食べることにしました
持ち帰りカツサンドで有名な老舗が、
こんなところにあるんだとびっくりしました
親子連れや年配夫婦等、
落ち着いた客層です
木造の洋食屋さん(天井が2層吹き抜けているフロア)は、
女給さん(ウエーいトレスでは無い)
何となく大正や昭和初期の雰囲気がしています
普通のキャベツいっぱいのカツを注文しましたが、
やわらかくて美味しい!
次の日の朝用に持ち帰りカツサンドを注文したのは
言うまでもありません
こういうお店は知っていると助かります
でも、お店を出るときは長蛇の列になっていました
求めるものはみんな同じということでしょうか・・・



渋谷駅からJR線で秋葉原へ
ヤマギワリビナへ行ってきました
ヤマギワの五番町ビルディングは売られてしまって、
ショールームはヤマギワリビナに移ったそうです

照明器具を見るのを楽しみにして行ったのですが、
家具や雑貨も大変興味深く見ました
中でも、パトリシアウルキオラさんの家具は、
とてもいい・・・
後で調べたところでは、
今年のミラノサローネでも一番人気の方だとか・・・
こういう人と一緒にしては失礼かもしれないけれど、
感性が共感するのを感じました
こんな椅子やテーブルほしいですね
こういう感覚って始めてです

4階の女子トイレに入ってみてびっくり
コーリアンだと思うのですが・・・
壁とカウンターにまったく継目が無い・・・
鏡は埋め込まれています
異空間に来たような空気感が漂っています
どなたがデザインしたのでしょう・・・
家具デザイナーの人でしょうか
こんなことができるんですね

思わぬデザイン にびっくりさせられました


ヤマギワリビナ女子WC
HOME
   
2003 (C)C. HORIKAWA,All right reserved