堀川建築設計室

CHIEKO HORIKAWA


グランとワにて

10月21日、島根県益田市にオープンしたグラントワに行ってきました
建築家内藤博さんによる建築ツアーと講演会です
私の住む善通寺から高速で3時間、一般道を1時間、
初めて山陰地方に行きましたが、思ったより近く感じました
短いですが、印象に残る旅でした



高速の浜田インターを降りて一般道を走り、
益田市まで一時間ほど、石州瓦の集落が点在しています
三州瓦を見慣れた目には、とても新鮮で目から鱗が落ちる思いでした
日本建築は屋根の建築、瓦の色が違うことで集落の雰囲気が変わります
こんなに近くにこういう町並みがあったんだと 改めて思いました

そういう道をドライブしながら益田市入り、
宿の看板を見つけて、そこを頼りに車を走らせていると、
たまたま渡った橋から石州瓦の建築群に目を奪われ、
すぐにこれがグラントワと認識しました

益田市の駅前の街中は石州瓦屋根の町並みは認識しにくいのですが、
グラントワがその存在を大きくしています




 

グラントワに着いたときは薄曇、
石州瓦の壁は少し青いメタリック感を漂わせています
一枚一枚が釉薬の具合で光り方が違います
屋根はマッドな従来の甍の波、同じ素材が垂直に利用すると
こんな素材感をだすものなのだと不思議に思います

中庭にたたずむと、石州瓦の質感と
大ホール中ホール・美術館の4つの展示室のボリュームが、
それぞれの瓦のボリュームとなって、
全体を把握できます

中庭中央には浅い水盤が気持ちよく水を湛えていました
草月流の竹のオブジェが大きな花器(水盤)に活けられています
次の日は小澤征爾さんのコンサートがあり、
柿落とし公演を称えて浮足だつ雰囲気に満ちています



 











大ホールは、次日のコンサートの準備で、
静かに見学です

杉型枠のコンクリート打ち放しの圧巻
オリジナルの照明器具、
音楽ホールの機能のボリュームと繊細なデザイン、それを実現させるエンジニアリングのすばらしさが感じられる空間は、スゴイ。。。の一言です
今回は建築を見にきていますが、
いつか、このホールに聞きに来たいと思っています

9月の高知での内藤廣氏の講演会でグラントワのことを知ったのですが、
現地での講演会はやはり現場での苦労や、その思いを話すものに力がこもっている気がしました
現場に携わった全ての人たちを称える建築展は、
牧野植物園の建築展のときのことを思い出させました
これが、内藤先生なのだなと感じます
 









建築以外の目的を持たずやってきた益田市、
ひょんなことから、グラントワの現場に常駐していた内藤廣設計事務所の所員さんがよく行っていたという
ギャラリー兼喫茶のお店にたどり着きました
”ギャラリー器”という小さなお店なのですが、
その所員さんのスケッチ展をやっていました
そこの店主の方といろんな話をさせていただいて、
見知らぬ町ですてきな時間をすごさせていただきました

いい建築といい人との出会いに、充実した時間でした
HOME
   
2003 (C)C. HORIKAWA,All right reserved