堀川建築設計室 
C.HORIKAWA 
ひとりごと 2004



1016 金比羅山

 今年は金比羅山の遷座祭ということで、いろいろな催し物が開催されています。そして、その遷座祭プロジェクトの建築部門を担当していたのが鈴木了二さんです。本宮近くのみくじ所周辺と緑黛殿が新設あるいは保存されています。鈴木了二さんの講演会が16日、金比羅山内高橋由一館で行われました。講演時間は1時間の予定だったので、一般の片向けのさらりとした話かと思っていたら、勢い余って1時間半近くのりっぱな建築講演会でした。ご本人の今回プロジェクトに掛ける情熱や思いが、とても熱く語られており、それが伝わってきました。

 その講演会の後プロジェクトの見学をさせていただきました

   

垂直の石の擁壁と最大持ち出し12mの鉄板。本宮恵へ登る最後の階段部分から望むことのできる景色です

 
 
手前が既存を引きやして移動させた舞台。奥の建物がみくじ所。檜皮葺の古典的な外観ですが、鉄骨柱梁と木造の屋根との接点がシビアな制度で施工されています。

 
    

上左:緑黛殿の本宮と同等レベル。一見、瓦屋根の田舎屋風
上右:緑黛殿地下一階の中庭より、既存絵馬堂と新築部分を望む面白いアングル


  

上3枚:緑黛殿内部。構造体である鉄板が地下よりにょきにょきと突き出てきています。様々な方向・巾。天井トップライトは構造エキスパンションに沿って設置されています。


 簡単な写真の説明だけ記載しましたが、ホントに面白く見学させていただきました。鈴木先生が熱っぽく語られた空間構成、緊張感あふれる構造・ディテール納まりは、見応えのあるものでした。

   

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